看護に想うこと

あなたの部下はなぜ辞めていくのでしょうか

もの心がついてから、多くの人々やさまざまな事柄に出会い、やがて自分の将来に向けたありたい人間像やあるべき姿、その生き方等々について真剣に悩んだ経験はきっと誰しもが持っている貴重なものではないでしょうか。
世の中の様々な職業の中から、この「看護」を選んでチャレンジしようと心に決め、きっと死にもの狂い(?)で、好まざる実習(?)や勉学に励んで自身の成長に夢を描いて努力してきたスタッフが今、自分の部下として目の前に居るのですね。きっとあなたと出会うための細くて赤い糸があったのでしょう。 Continue reading

原点に引き戻された出来事

私自身の歩んできた看護の道のりを振り返るとき、この素晴らしい職業に出終えたことを感謝せずにはいられません。
多くの患者や家族。医師やスタッフそして多くの他職種の方々との出会いが、幾重にも自分を大きく成長させてくれる。私の中ではその時々に強い信念をもって患者・家族に関わっていたはずでしたが、みごとに打ち消された事が今も忘れられません。 Continue reading

看護師の手のちから

あるとき、私が勤務する病棟に残りの命がわずかな医師が入院してこられました。消えかける命と向き合うその医師は、現代医学では助ける手立てがないことは覚悟されていたのでしょう、1日中、天井と、壁にかけてある絵画だけを茫然と見つめる毎日。高校受験の息子さんをお持ちだったので、その合否判定を聞くまで死ぬわけにはいかないということだけが、その人の生きる目標でした。医師としてのプライドを保つため、自分は誰にも触られたくないという無言のメッセージが漂っており、ほかの医師も、看護師も、その方に触れることを避けて通っていたのです。 Continue reading